寓話

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『マグスの笛吹き男がきたよ』
盲目(めくら)の子供が言った。
男の笛の音色は、あどけない子供たちにとっては魅惑的で聞くものを虜にする。

数多くの子供たちは、マグス(魔法使い)の男が奏でる笛に魅せられ、初めは腕白な子供たちが村から消えて、笛吹き男がいる処刑場近くのさ迷う森へいった。

大人たちにはわからなかった、
笛吹き男の奏でる笛が聞こえないのだ。
それにとうに男は村の憲兵たちに処刑場へ連れて行方知れずだ。

たぶん最初の男は島流しにあい死んでしまった。
でも男の笛が、村の腕白な子供たちの誰かに受け継がれて、今度は笛の魔法で気がふれた子供が男の後を継いで笛を奏で、
まだ村にいる親しかった子供たちを処刑場近くのさ迷う森に誘うのだ。

聾唖の耳が聞こえない子供は狂わない、笛が聞こえないから。
効いてしまった子供は皆、消えて行く。

おわり

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