腐乱

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自分だけ去りゆく時代に取り残されたまま、
錆びていくのがたまらなく悲しい。

自分の未来に、何もないことがこれほどに虚しいことだと
考えたこともなかった。

ずっと目先に据えた目標を追ってきたのに、
ある日目標を失った俺には何もなくなった。
果たして本当に何かを追いかけて走っていたのかすら、
分からなくなってきた。

食うこと寝ること生きることに必死になれない自分を呪うなら
今すぐ手にしたものを投げ出して、一歩先に歩み始めた
未来の自分を追いかけていけばいい。

肉の塊が生きている。
見た目には腐敗が目につきにくいが、中身はすっかり腐ったようだ。
辺りに漂う鼻を突く異臭は、肉の塊の皮膚の下に、
ブヨブヨとした腐った肉が染み出てきたのか?

誰も目を合わさない。
腐った肉に触れる者などいない。
腐りながら生き長らえているせいで、
偶然近くを通った者は顔をしかめてチラリと
こちらを観ては早足で去って行く。

自分でも分かるのだ、腐敗が見える。
動けば膿んだ中身が噴き出してしまいそうで怖い。
動き出せば、張り詰めた皮膚から悍ましい膿みが噴き出して、
身軽になるのか。
生きながら腐る理由は分かっていても、
膿みを絞り出すことめなく、生きていたであろう生身の肉まで
腐ったようだ。


悍(おぞ)ましい。

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